私が思い出にひたっていると、
山下はもう眠っていた。


「もう…」


私と山下は小さい頃からいつもそばにいてくれた。
もうほんと、兄弟みたいなもの。




「ふわぁ……」


眠くなってきたな。
だんだんまぶたが重くなって行くのを感じる。

私は知らないうちに寝てしまった。




目が覚める。
目を開けたら目の前には山下が私の顔を覗き込んでいた。


「うわぁ!」

「やっと起きましたね。」

どうやら私は山下のベッドに寄りかかって寝てしまったらしい。


「そういえば山下。熱はどうなった?」