キミの翼が羽ばたく時。

「ごっごめん晃!」
「い…いや。」
晃が体を起こす。
その晃の顔は、真っ赤になっていた。
「…嬉しそうに見えたし、別にいいんじゃないかな?」
里がニヤッと笑う。
「別に嬉しくないっツーの!」
晃が顔を赤くして言う。
「そっか、みんなで夕飯食べたんだ…」
私が目をこすりながら言う。
「雫、今日はもう遅いし、みんな泊まっていってもらったら?」
お兄ちゃんが寝癖だらけの私の髪を整えてくれる。
「え、いいんですか!?」
里と真子が嬉しそうに言う。
「うん、いいよ。晃君は、どう?」
お兄ちゃんが晃に目を向ける。
「あっそうですね!」
晃が同様したように言う。
「……」