キミの翼が羽ばたく時。

何時間たったのだろう。
私たちは勉強を終え、お兄ちゃんの手料理を食べ、いつしか眠っていた。
「お兄ちゃん…」
…夢をみた。
遠い、遠い夢を。
白い、セカイだった。
桜が舞うように、小さな黄色い光が宙を舞っていた。
私はそれを捕まえようとしていた。
その光を、「お兄ちゃん」と呼び。