とりあえず、ここにいたらまずいかも。 逃げなきゃ、うん。 「え!?友梨亜ちゃん待って!」 「私、先生に呼ばれてたんだー」 我ながら下手くそな嘘だと思う。 だけど今、天草くんに捕まるわけにはいかない。 ――――――――― ――――――― ――――― 「はぁっ、はぁ…。 友梨亜ちゃん、捕まえた…。」 冷静に考えたら、 私より天草くんのほうが足速いんだから、捕まるに決まってるよね…。 「友梨亜ちゃん、さっきの聞いてたよね?」 「うん…。」