余命の幸せ


そして、いやでも朝はやってくる。

何度、昨日から時間が止まればいいのに

と思ったことだろう……


朝起きて、下に降りると

お母さんとお父さんの目が腫れていた。

たくさん、泣いてくれたんだね。


ー…



ありがとう。



それも恥ずかしくて言えなかったけどね。

いつものように元気に家を出た。


学校には、今週の金曜日に親揃って先生に話をしてくれるらしい。


登校中…私の好きな風景が目に飛び込んできた。


あと何回この風景も見られるんだろうな。

そう思うと悲しくて仕方なかった。



でも、私は決めたんだ。






もう病気のことでは泣かない。と。



そー思ってる間にもう学校に着いた。


いつものように遅刻ギリギリで

はいるとまゆが飛び込んできた…。

いつもなら、嬉しいのに
なんだか今日は切なく感じる。




あ、そういえばこの親友たちにも

言わなきゃ。

いつものように、親友たちと

笑あって楽しい学校が1日を

終わろうかとしていた時わたしは

親友たちを屋上へ呼んだ。