そして、家に着いたら姉が待っていた。
あ、そうか。
今日、姉ちゃん熱でおやすみしてたんだった。学校ね。
そしたら、お姉ちゃんが
異変に気付いて、ココアをついでくれた。
温かった。
とっても。
そして、みんなでリビングに集まった。
お母さんは、まだ泣いている。
そしたら、姉が
「どうしたの?
美紀、何もなかったんでしょ?」
と言った。
次に父が、
「よく聞いてくれ。
美紀は、病気になった。
そして、余命2ヶ月という
宣告を受けた。
さっき、病院で…。」
そしたら、姉が…
「うそでしょ?
なんで、美紀なの?
美紀ぢゃなくたっていいじゃない!
美紀なんか、まだ、高校にも
通えてない14歳だよ?
あと2ヶ月って…?
意味わかんない。
ちょっと、その医者に文句言ってくる。」
といい、席を立って玄関へ
向かった。
そう、泣ながら。
そしたら、父が走って止めた。
姉を抱きしめながら。
「なんでよ…。なんで、美紀なの!!!
美紀…美紀…いや。!!!!
死なないでよ。いやーーー!」
と、姉が玄関で父に抱きしめられながら
叫んだ。
たくさん、たくさん。
声が枯れるほどに。
そしたら、
パシンッ
ー…
という音が、鳴り響いた。
父が姉を殴ったみたいだ。
そしたら、父が
姉の肩を抱き、泣ながら
「わかる…、
その気持ちは、家族みんな同じだ!!
おれだって、神様を恨むよ。
でも、恨んでも仕方ないんだ。
1番辛いのは、美紀なんだぞ?
その気持ちを、分かってあげられなくて、家族が悲しい顔してどうする。」
と言った…。
ぁ、
私、家族に涙流せてる。
私のせいで。
「ごめっ、、、ごめんなさい。
みんな、こんな私でごめんなさい。
こんな…
もっと、生きてくれる
娘や妹がよかったよね…?
ほんとに、ごめんなさい。
親不孝者で、ごめんなさいっ…
ごめ…ごめんなさいっ。」
と、ひたすら謝っていた。
泣ながら。
そしたら、泣いていたお母さんが
「いいのっ…いいのよ!
私たちは、あなたがいてくれた
だけで嬉しかった。
ただ、それだけで幸せだった。
もう、たくさん幸せもらった。
ありがとうね。美紀。
産まれてきてくれて。」
と言った。
私達、家族はみんなで
号泣した。
涙が枯れるほどに。
ありがとっ…
みんなありがとう。
私も、
この家族に産まれてきただけで
とても
幸せでした。

