余命の幸せ

病院とうちゃく。

やっぱり、
いつみても大きい。


朝だからか、あんまり混んでなかった。

待ち時間20分ぐらいで

病室に入れた。

そしたら、医者が
「まずは、お母様だけで、お話を。
それと、お父様も来ていただいて
もいいですか?」

と言った。

何故だか、わからなかった。

ぇ?なんでって?

そりゃ、そーでしょ。

だって、そんな大した事のない

病気なのに、こんなに大げさに…。

そう、思いたかったんだろう。

何度も、何度も自分に言い聞かせた。

大丈夫。自分は、大丈夫。

って。

お父さんが来た。

ちょっと急いで来たのか

息切れをしていた。

そして、向こうの部屋へと入って
いった。

医者とお母さんがいる部屋に。