僕と君の恋愛授業

1階は物置で、立ち入り禁止になっていて幽霊が出るとか....

2階には1、2組、3階には3、4組。
階段を登って自分のクラスのドアを開けると
田中先生がいた。

「おはようございます.... 」

挨拶すると気づいたようで、「おはよう」
と返事を返してくれた。

前に貼りだされていた席順の通りにすわる。
窓側の席だ

外を見ると街と海を見渡せる。
ここは結構な高台に建っているのだと改めて思った。

暇なので田中先生と話そうと思い、田中先生の方を向いた。

女子に人気があるのも納得の横顔だった

「田中先生、何見てるんですか?」

「あぁ、海を見てたんだ。今日は綺麗だよ」

「わ、ホントですねぇ....空も綺麗ですね」

「あぁ。」

田中先生は教卓の前に座った。

「倉内はなんでこんなに早いんだ?」

「早く起きちゃって暇だったので」

「そうか」

田中先生は何やら書類を整理しながら

「確か倉内は校則を破ったことがなかったよな」

「はい、破る必要がなかったので」
すると田中先生はにこやかに笑って

「未だに校則を破ってないのはお前だけだよ」
と言った。

「去年も学年トップでオール5、だもんな」

私は頷いた