数秒で再びメッセージが届いた。 ”Thank you for reply. and are you Saya(さや) right?” 翻訳するのに時間を費やした。 たったこれだけに? ええ。たったこれだけに。 たったこれだけの”right”という言葉に惑わされたのだ。 何が右なのか。 右に何があるのかと。 国際派と思った自分を恥つつ、返信する。 ” yes. I can't speak English!! ” 国際派への道を静かに閉ざそうとする私。