もちろん、いつもなら返事はしない。
私は、友達からのメールもすぐに返さないタイプの人間だ。
ただ、なんとなく、惜しいということを教えてあげたいというお節介心だけは常日頃持ち合わせている。
ここに長女が出る。
まあ、一人っ子で、英語も知らないのだけれども。
喋れることはおろか、スペルすら危うい。
小一時間、考えて書いた初めてのメッセージは
”Hello. Nice to meet you. You are wrong.”
こんにちは。よろしくね。あなた間違ってるよ。
それに間違えている日本語を正しく直して振り付けした。
誰でも知っている英語を並べただけなのに、なんだか少し、国際派になった自分に鼻を高くする。


