………何で。 トナカイにドキドキしてんの、私っ!!? 全速力で走り続けたせいで体が熱く息が苦しい。 私は一旦立ち止まってその荒くなった呼吸を整えようと胸に手を当てた。 するとドクン、ドクンと心臓がものすごい速さで脈を打っている。 さっきまでの疲労を忘れさせるくらいに。 「トナカイくん、あれは反則だよ……」 だって私、頭撫でられたの初めて。 こんな身長高い私の頭を撫でるような人は今まで存在しなかったから。 そっと撫でられた部分に手を置くと、まだ熱が残っている気がした。