「………ほら。行こ」




顔を見ると幸平くんは恥ずかしそうに目線を逸らした。




なんだかそれがとても嬉しくて。





「うんっ……!!」





私は幸平くんの右手をぎゅっと握った。









……クリスマスは家族と過ごす。




それは毎年のお決まりだった。


大好きな人とクリスマスを過ごしてみたいって思ってたけど
毎年のお決まりが変わることはないと思っていた。




これ実は……サンタさんのおかげでもあるのかな。




サンタさん、最高のプレゼントをありがとう。


私今………めちゃくちゃ幸せです。







「このは」


「幸平くん」







「「ハッピークリスマス!」」







fin.