反射的に顔を上げるとそこには金髪にピアスのチャラそうな男三人組が立っていた。
「何?友達とケンカ?それとも彼氏に振られちゃったわけ⁇せっかくのクリスマスなのに災難だね〜!」
「いや、彼氏はねーだろ。あんたどー見ても男顔だし?むしろ彼女に振られちゃったんじゃね⁉︎」
ははは、と豪快な笑い声が響く。
………何なの、こいつら……
涙は止まり自然と手に力が籠(こも)る。
「なぁ、あんたどうせ一人なんだろ?だったら今から俺たちと遊ばねー⁉︎」
そう言ったかと思うとチャラ男の一人が私の肩に手を置いてきた。
縮まる距離。
強いタバコの匂いが私の鼻をつく。
……やだ、気持ち悪い……!
「……行きません、やめてください」
私は肩に乗った手を右手で軽く振り払った。
するとそいつは驚いた形相で私を見つめる。
「うっわ、気ぃ強えー。顔も男顔なら性格まできっついな! 可愛げねー女」

