「向田、進学校は決めたか?」

書類を担任がまじまじ眺める。


我が校を代表するハゲで有名。
「短期大学行こうかなって思ってます。」


風邪気味の担任は鼻をすすって「そうか」と一言言い、なんだかんだまた書類を眺めてはまとめた。
 

というか、これで帰りのしたくして電車のれば8時だ。
野球部のボールを打つ、カーンという音と吹奏楽班の楽器の音が聞こえてくる。まだ練習をしていた。
親友の菜々子が吹奏楽班。
  


時期終わるはずだからと思い、待つことにした。