色々喚いていたはよと静帆は途端に大人しくなって、私も口が半開きになった。


何だろうと音がした方を見ると、秀悟がお弁当箱を床に押さえつけている。


どうやら今のは秀悟がお弁当箱を床に叩きつけた音だったらしい。


「し、秀悟………?どうしたの?」


俯き、静帆と同じ黒髪で見えなくなってる秀悟の顔を覗き込んで、恐る恐る尋ねた。


5秒程、沈黙が流れる。


ハテナ4つ目を生産していると、秀悟がバッと顔を上げた。


「世那。絶対アイツと仲良くすんなよ」


「へっ?」


唐突に命令されて、マヌケな声を返してしまった。