えっ?秀悟いっつも優しくて、泣いている子供も簡単に泣き止ませられる様な人なのに………なんでこんなに怒ってるの?


ついさっきまで、いつもと何も変わり無かったよね?


「幼なじみ……?世那がお前の?」


「ああ、そうだよ」


「…………へぇ。なぁオレ、是非とも世那とお近づきになりたいんだけど……いいよな?“王子様”」


秀悟の突然の変化に驚く私の前で、ニヤリと微笑む剣君。


その瞬間、秀悟は更に刺々しく剣君を睨んだ。


「ダメに決まってんだろうっ!!」


「し、秀悟!?アンタいきなりどうしちゃったのよ!?」