溺愛†マドンナ

「榮児、あの子は世那の遠い親戚の新庄 璃々ちゃん。事情があって今来栖家に居候してんの」


「ああ…力也が前にちょろっと話してた子ね」


はよの説明に、柿出君がジッと璃々を見据える。


柿出君と緋ノ戸君とは直接話した事が無い璃々はビクビクしてたけど、秀悟に頭を撫でて貰って「こんにちは」と挨拶していた。


「お前等、散れ!どっか行け!」


「ダメ剣君!璃々達睨んじゃダメ!!」


デート中にゾロゾロと知り合いが現れた為か、かなりイラついていて吠えている剣君を一生懸命諌める私。


すると剣君はムスッとしながらも大人しくなり……