溺愛†マドンナ

たくさん傷つけて迷惑かけたのに、皆にキッパリと言い切ってくれて、思わず涙目になってしまったっけ………


で、結局剣君が私を傷つけるヤツは許さないとかなりのブラックオーラを放出したのが決定打となり……無事夏休みを迎える事が出来たのだった。


「………那。世那?」


「へっ?」


ボーーーッと2週間近く前の事を思い出していると、剣君が後ろから私の顔を覗き込んでいた。


「どうした?ボンヤリして……」


「あっ、ごめんなさい、考え事してたの………」


「―――フーン」


ア…アレ?


なんか…嫌な予感がする……