溺愛†マドンナ

出会った頃から笑ったり怒ったり忙しいヤツだったけど、こんなに変なヤツだったか?


腰を少し曲げながら、髪の毛をクルクルいじっている世那を見下ろす。


数秒間経った後、いきなり世那も立ち上がり、キッ!とオレを見据えた。


「秀悟の事は、“幼なじみ”としてしか見れないってハッキリしたから!そして秀悟に言われて自覚したの。私にはきちんと好きな人がいるって!!」


「………っ!?//////」


急に世那に抱きつかれて、体が強張る。


フンワリ香る甘い香りに一瞬クラッとしていると、世那が爆弾発言をした。


「剣君、好きっ!!」