溺愛†マドンナ

世那が小さく何か呟いたが、本当に小声過ぎて聞き取れず、右耳を世那に傾ける。


「秀悟………には、告白されたんだけど………断ったの」


次は上手く聞き取れたが、あまりにも衝撃的過ぎる内容に、目を見開いた。


世那が……立置に告白された!?


そして……それを断った!?


「な、何だよそれ!いつ告られたんだよ!!」


思わずガバッと立ち上がって問い質すと、世那は悲しそうに下からオレの顔を見上げた。


「3日前……“好きだ”って言われたの。ビックリして色々考えまくったんだけど、断ったんだ………」


「なんで……」