溺愛†マドンナ

小さな頃はもっとフニフニした、子供らしい体つきだったのに、今の秀悟はカッチリした男の子らしい体格。


「お前は最低なんかじゃないよ。きちんと考えて結論出してくれたんだろう?じゃあ最低じゃねぇ。大丈夫だ」


キッパリと言い切ってくれる秀悟に、温かい気持ちが流れ出た。


未だに視界はボヤけているけど、鼻をすすって頑張って声を出す。


「本当にごめんなさい、秀悟………私秀悟の事は大切だけど、それはあくまで『幼なじみ』としてなの………」


こんなに優しくて誠実な人に自分の気持ちを都合良く隠せるワケも無く、言いたい事を述べた。