溺愛†マドンナ

「ど、どうしてあの時キスしたの………?誕生日もいきなり抱きしめられたけど、キスまではされなかった………」


「…………」


「私の誕生日の時はお……お祝い?的な意味でハグされたと思ってたけど、何か理由があるなら――――…教えて?」


秀悟の顔色を窺う様に、いつもより遅めの口調で言い切った。


何を言われるのか不安だったが、秀悟は何も言い返して来ない。


ただ真っ直ぐに私を見つめたまま、10秒程が経過した。


「………ハァ~~~~……」


え、ええええっ!?ため息!?


「な、なんでため息つくのよっ!!」