溺愛†マドンナ

どうにか誤魔化そうと自虐的セリフを言おうとしたら、誰かに名前を呼ばれて遮られた。


ううん……“誰か”なんて分かってる。


だってこの声は――――…14年間一緒にいた、私の幼なじみの声だもの。


「あのさ……ちょっと話があるんだけど………」


私達の所にやって来たのは、やっぱり……秀悟。


秀悟とパチリと目が合った途端、私の頭の中にあの時の事がバァッと蘇った。


「ご、ごめん!!私トイレ!!」


「えっ!?ちょっと世那ぁーーー!?」


ダメだーー!


やっぱり顔合わせられないよ~~~っ!!//////