溺愛†マドンナ

パニックになって目が回り始めたが、何とかこの状況を打破しなければいけない。


「な、何もしてないよ!!だって宿題やる為に自習室来たんだし、宿題のプリント見るのは当たり前でしょう……!?」


頑張って冷静な部分を引っ張り出して訴えるけれど、剣君は私のアゴを掴んでいる手を離してくれない。


「それはそうだけど………オレ、世那にはオレの事だけ見ていて欲しいんだけど」


離してくれる所かこんな事をサラッと言ってしまったので、私の顔は最早爆発寸前だった。


剣君……今日どうしてこんなに甘いの!?


キャラがいつもと違うよ!