溺愛†マドンナ

数分後、ついにヤンキー達は全員地面に倒され、ピクピク痙攣している様子。


ただ1人だけ、ターゲットの男の子だけが、平然と倒れている6人組を上から見下ろしていた。


「まぁ……納得いくまで相手してやってもいいけど……?」


「う…あ……ワァァァァァッ!!コ、コイツ人間じゃねぇよ!!」


「逃げろ!」


氷みたいに冷えた言葉を投げ掛けられ、ヨロヨロと立ち上がったヤンキー達は慌てて逃走。


今まで騒がしかった空き地には、超強い男の子のみが残っていた。


「………そこの電柱に隠れてるエコバッグ持ってる女、何見てんの?」