「別に?ただアンタも罪な男だよね」


「イヤだから、お前何の事言ってんだよ!!」


「世ー那っ」


楽しく(?)秀悟と会話していると、不意に廊下の方から名前を呼ばれて、そちらに視線を移す。


A組の前の扉の所で、剣君と緋ノ戸君と柿出君が私の事を見ていた。


「はよっ。今日A組1時間目から体育なんだって?頑張れよ」


剣君がフッと笑い、右手を振る。


「世那ちゃんバイバーイ」


「じゃあな来栖」


「あっ、皆バイバイ!」


まだ朝なのに聞いただけなら帰り際みたいなやり取りをして、剣君達はB組に向かって行った。