溺愛†マドンナ

急いで駆け寄って名前を呼ぶと、世那がこちらを見る。


「あっ、剣君!こんにちは!」


「ごめん、待ったか?」


「ううん。30秒前位に来たばかりだから」


ニコッと笑ってくれる世那に、オレの心臓がドキ…ンと高鳴った。


今日の世那は上が淡いピンクで、下にいくにつれ段々黄色っぽくなっているマキシ丈のワンピース。


キャンディピンクのフワッとしているボブの髪は、白のリボンで耳の下で2つに結ってある。


「世那……今日メチャクチャカワイイな」


「へあっ!?」


オレが素直に褒めると、世那の顔が真っ赤に染まった。