チラリと秀悟を見上げると、秀悟は思いっきり顔をしかめながらヤンキー集団を見つめていた。


あーーー…やっぱり。


秀悟、昔からヤンキー系の人、苦手なんだよねぇ………


「世那、行くぞ。アイツ等と目合わせるなよ」


「えっ?だけどあの人達、賑やかで楽しそうだよねぇ~~~」


私がのほほ~~んと言うと、秀悟が柱にぶつかりそうになった。


すぐにキツく睨まれる。


「何言ってんだ世那!いいか?絶対ヤンキーと仲良くしようなんて、思うんじゃねぇぞ!?」


「え?…うん」


いつもより低い声で忠告されて、頷くしかなかった。