溺愛†マドンナ

さすがにもうやめさせないとと思い、剣君の制服をクイクイと引っ張る。


「えっ……?」


制服を引っ張られた事に気づいた剣君は、キョトンとした瞳で私を見下ろした。


「剣君、約束守ってくれてありがとう。お弁当おいしいの作るからね」


私がニコッと笑って、そう言った途端…………


――――カァァァァァ…ッ


剣君の顔が、鮮やかな赤色に染まった。


「ええっ!?剣が赤くなった!?」


「ウソでしょう!?こんなの見た事無い私!」


「えっ!?剣って来栖の事……」


……?


なんか…いきなりまた騒がしくなったな。