溺愛†マドンナ

大事な幼なじみを殴り飛ばしたりしたら、純粋で天然な世那の事……絶対大泣きさせて、傷つけちまう。


オレだって榮児や慶太郎を正当な理由無く殴られたらキレるし、世那を悲しませない為にも、立置に暴力はふるわないと決めたんだ。


「お前………オレ感動したわ。絶対世那ちゃん、手に入れろよ?」


ボーーーッと机の教科書を見ていると、槙さんが優しい笑顔でオレの頭を撫でてくれた。


「ハハ……ッ、ありがとうございます」


最も尊敬している人に後押しされたオレは、再び勉強を再開したのだった。


そして迎えた、実力テスト当日。