溺愛†マドンナ

慌てて止めるも、もう後の祭り。


「なるほど……だからかぁ~~~」


「力也…そんなに来栖が作った弁当食いたかったワケ?」


グフフ♪と楽しそうに笑ってる榮児と、不思議そうにしている慶太郎に同時に見つめられ、顔が熱を持った。


――――昨日オレが世那に出した条件とは、“世那の手作り弁当が食いたい”。


実力テストを最後まで頑張り、合計300点以上取れたら、世那が弁当作ってくれるって約束してくれたんだ。


『お……お弁当?だけど私大して料理上手くないよ?それでもいいの?』


『もちろん。約束、忘れんなよ?』