溺愛†マドンナ

オレも槙さんと同じく父と母との家族3人だけど、オレの両親はケンカばかりしているオレの事をとっくの間に見放している。


そんなオレがマジメに勉強していたら褒める所か『何を考えているんだ』とウルサイに決まっているだろうから、墨染家の一室を借りたのに………


「別に…ただ気が向いただけだって」


しつこい榮児の相手を簡単に済ませていると、慶太郎に数学を教えていた槙さんが余計な事を言った。


「あのな?力也が実力テストで300点以上取ったら、“世那ちゃん”が弁当作ってくれんだってよ!」


「ちょっ……槙さんっ!!」