溺愛†マドンナ

槙さんに凄まれた榮児と慶太郎は、慌てて勉強し始めた。


ここは槙さんの家の墨染家で、槙さんはここで御両親と三人暮らし中。


御両親は一人息子の槙さんがヤンキーになっても見捨てたりせず、立派に大学にまで行かせてて、オレ達にも優しくしてくれる。


墨染家の3人にオレと慶太郎と榮児は、かなりお世話になっていた。


「………で?いきなり勉強し始めた理由は?力也」


3人で勉強し始めてから、5分後……榮児がまたさっきの話題を蒸し返して来た。


「お前、諦めてなかったのかよ………」


自然とため息が口から零れるオレ。