溺愛†マドンナ

オレはいつも中学の頃から、テスト前でもろくに勉強していなかった。


テスト週間でもゲーセン行くわカラオケ行くわ、ケンカに明け暮れるわ。


榮児とはコイツが小5の時にオレが通っていた小学校に転校して来てからのつき合いで、オレが真剣に勉強してる場面なんて殆ど見た事無いから、こんなに騒いでるんだろうけど………


「榮児、これ以上喚いたらブッ飛ばす」


「…………ハイ、すみませんでした、冬の王様」


オレが圧力をかけると、榮児はシュルシュルと小さくなった。


「でも力也、本当になんでいきなり勉強する気になったんだよ?」