「オイ、力也………お前何してんの?」


「ああ?見たら分かるだろうが。マジでバカなのかお前」


「イヤオレ勉強人並みには出来るし!!簡単に人にバカ言うなよ!!」


「……榮児、ウルサイ」


世那に自習室で勉強を教えた翌日の放課後、榮児がオレに信じられないものを見たかの様なリアクションを取り、慶太郎にツッコまれていた。


だけどまぁ、騒ぎたくなるのも分かる。


なぜならオレの前には机があって、その上には教科書とノートと筆記用具。


「だ、だって慶太郎、信じられるか!?力也が………あの力也が勉強してるんだぞ!?」