秀悟には小学5年生の妹がいて、その子も妹代わりにカワイがっていたけど、やっぱり同年代だけあってメイクの話やファッションの話が合う璃々。


立置家は『お化粧は中学生から!小学生まではスッピンで充分!』ってルールがあるので、秀悟の妹さんは退屈そうだ。


「うん。本当だけど?」


剣君と初めて話した日曜日から5日経った金曜日の午後9時―――私と璃々は私の部屋でお話中。


私から剣君の事を聞かされた璃々は、口を大きく開けて固まっていた。


「な、ななな、なんでまた!どうして世那ちゃんが剣と!?」


「璃々、剣君知ってるの?」