「この後親睦会があるのは覚えてるよね?」

「会場は大講堂なんだけど、
もう少ししたら迎えの生徒が来るから
ここで待っててね」


忙しいのか理事長先生はゆっくりいてと言い残して理事長室に1人残された。


「にしても、すごいなーこの学校、お城みたいだよー。ソファふかふかー」

迎えの生徒はまだなようで、愛紗は窓の外の景色に目を向けボーッとしていた。


愛紗はまたぼんやりとしていたため、
自分に声をかける者の存在に気づけなかった