「あ、あのぉ...」

「私って、いない子扱いなんですかね、

あ、あははー、なんて...」

蒼麻と祈羅の沈黙していると蒼麻の背後から少女の声が割り込んできた。


「蒼麻様、彼女は?」

蒼麻を連れていくことに必死になっていて全く気がつかなかった。

少し申し訳ない。


「英才の言ってた転校生だよ」


「理事長の言っていた?

あぁ、この方がですか!」


「僕は代々黒羽に仕える結城の家の次男で
蒼麻様の従者である結城祈羅です、よろしく」

どうやら敬語なのは主の蒼麻限定ではないらしい、同級生である転校生に対しても丁寧なしゃべり方だ

「えっと、何故蒼麻様と?」