「…約束。ね?」
「う…うんっ!」
指切りに応じつつ少女が大きく頷くのを見て、少年は嬉しそうに笑いながら今度は少女の唇に口付けた。
「えっ…」
「俺のこと、忘れないで」
絡めた指を解きながら、少年は少女にそう囁いた。
このとき何気なく少年が告げた言葉は、後に少女自身も気付かないうちに彼女へ大きな影響を与える。
そうして、このときから十年後――
「う…うんっ!」
指切りに応じつつ少女が大きく頷くのを見て、少年は嬉しそうに笑いながら今度は少女の唇に口付けた。
「えっ…」
「俺のこと、忘れないで」
絡めた指を解きながら、少年は少女にそう囁いた。
このとき何気なく少年が告げた言葉は、後に少女自身も気付かないうちに彼女へ大きな影響を与える。
そうして、このときから十年後――


