いとしいこどもたちに祝福を【後編】

「うん…」

「ごめんな、陸」

浮かない表情のままの陸を宥めるように髪を撫でてやると、京は陽司に目配せした。

「陽司さん。僕がすぐに出迎えに行くから、お二方を待たせている衛視たちにもそう伝えて。それを終えたら下の応接室まで来てください」

「…承知しました!」

身震いする程に緊張するが、弱音など吐いていられない――

京は意を決して、父の実務部屋を後にした。


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