『……ごめんね、晴』
仄の謝罪が何を意味するのか、何となく解っていたが、何も訊けなかった。
息が詰まって、次の言葉が上手く話せない。
「…じゃあ母さん、また、電話するね」
本当はもっと言いたいこともあったのに、それしか言えなかった。
『うん。声が聴けて嬉しかったよ』
風弓のことも、話せなかった。
ゆっくりと受話器を置いて、小さく溜め息を落とす。
「――やあ、今日は一人だね」
「!」
不意に掛けられた声を背に受け、反射的に素早く振り返る。
「っ貴方は…昨日の」
「覚えていてくれたのかい。そう、秋雨の真都だよ」
金髪を掻き上げて、真都はゆっくりとこちらへ近付いてきた。
「あの、私に…何か?」
真都は不自然な程に上機嫌な様子で、それが晴海の不安をやけに掻き立てる。
「君は我が秋雨の人間と同じ眼をしているね。とても素晴らしいことだ、血縁者に秋雨出身がいるのかな?」
「…母方に少し、秋雨の血が」
仄の謝罪が何を意味するのか、何となく解っていたが、何も訊けなかった。
息が詰まって、次の言葉が上手く話せない。
「…じゃあ母さん、また、電話するね」
本当はもっと言いたいこともあったのに、それしか言えなかった。
『うん。声が聴けて嬉しかったよ』
風弓のことも、話せなかった。
ゆっくりと受話器を置いて、小さく溜め息を落とす。
「――やあ、今日は一人だね」
「!」
不意に掛けられた声を背に受け、反射的に素早く振り返る。
「っ貴方は…昨日の」
「覚えていてくれたのかい。そう、秋雨の真都だよ」
金髪を掻き上げて、真都はゆっくりとこちらへ近付いてきた。
「あの、私に…何か?」
真都は不自然な程に上機嫌な様子で、それが晴海の不安をやけに掻き立てる。
「君は我が秋雨の人間と同じ眼をしているね。とても素晴らしいことだ、血縁者に秋雨出身がいるのかな?」
「…母方に少し、秋雨の血が」


