倫敦市の人々

「ハッ」

ジャックの発言を一笑に付すアイヴィー。

「化け物扱いされた者が、正義の味方気取りかね?スーパーマンやバットマンにでもなったつもりか?それともスパイダーマン?」

その嘲笑にもジャックは憤らない。

「大勢の命を救えるとは思っちゃいない…だが…」

二人の目の前、巨大ホムンクルスに跳躍して斬りかかる影が見えた。

あの金色に輝く刃の持ち主は瑠架だ。

響く銃声、ユヤとコートニーが援護射撃を繰り返している。

彩のヒヒイロカネとオリハルコンの鎖が、巨大ホムンクルスの動きを止めようとしている。

闇珠の斬影式鬼による式札は勢いを増し、美麗は巨大ホムンクルスの『生命力』を食う事で力を削いでいく。

立ち昇る水の竜達、フミが巨大ホムンクルスを押し留めようとしている。

突然、大きな瓦礫が巨大ホムンクルスに叩きつけられる。

傷を負って安静にしていた筈の美弦まで、鬼の力を駆使して巨大ホムンクルスに立ち向かっているようだった。

「俺は、仲間達だけでも守りたい」

ジャックは静かに呟いた。