倫敦市の人々

色々と腑に落ちない点もあるようだが。

「そうまで言ってくれるなら…すまない…厄介になる…」

ジャックは頭を下げる。

「いいんですよ、そんなの!あ、そうだ!皆さんお茶でもどうですか?ジャックさんも、あったかいミルクティーでも淹れますよ!」

椎奈がパタパタとキッチンの方に向かっていく。

「そういえば…」

ジャックはフミの方を見た。

「お前が見つけてくれなかったら、俺は自分の名前すらわからない所だった…礼を言う…」

「あっ、いや、い、いいのっ、気にしないでっ」

面と向かって礼を言われ、アタフタと慌てるフミ。

「何照れてんだお前」

「顔赤いぞ?」

ユヤと美弦が茶化す。

「うっ、うるさいなっ」

耳まで赤くなって反論するフミ。