彩が見る夜景に、いつもより色鮮やかな光が増えている。
大きなもみの木に飾りや電球を施した、『知恵の樹』の象徴とされるもの。
「あー!クリスマスツリー!闇ちゃん彩ちゃん、クリスマスツリーがあるよ、ほらぁ!」
塔の縁から身を乗り出して、美麗が指差した。
勢い余って塔から落ちそうだ。
彩がさり気なく、美麗のブレザーの襟を摑む。
「え?ああ、そうね…人間はこの時期になるとイエス・キリストの降誕を祝う祭ではしゃぐのよね」
淡々と闇珠が語る。
「何が楽しいのかなぁ?他人の…しかも大昔に生きてた人間の誕生日じゃない」
大きなもみの木に飾りや電球を施した、『知恵の樹』の象徴とされるもの。
「あー!クリスマスツリー!闇ちゃん彩ちゃん、クリスマスツリーがあるよ、ほらぁ!」
塔の縁から身を乗り出して、美麗が指差した。
勢い余って塔から落ちそうだ。
彩がさり気なく、美麗のブレザーの襟を摑む。
「え?ああ、そうね…人間はこの時期になるとイエス・キリストの降誕を祝う祭ではしゃぐのよね」
淡々と闇珠が語る。
「何が楽しいのかなぁ?他人の…しかも大昔に生きてた人間の誕生日じゃない」


