大時鐘時計台から転落、そのまま帝難川へと叩き込まれる。

川とはいえ、61メートルの高さから水面に叩きつけられる衝撃は相当なものだった。

レイピアで刺し貫かれた傷を庇う間もなく水中に没し、その呼吸の苦しさにもがきつつも、満足に泳ぐ事も出来ない。

出血のせいか、水温のせいか、思うように体が動かない。

肌を突き刺すような水の冷たさ。

水面が、見る見るうちに遠のいていく。