夏が終わり、秋が訪れる。


あのうざったい暑さも過ぎるとなぜか寂しくなる。

僕たちの関係もそんな感じだった。


お互いにお互いを遠ざけるような感じだった。

会っても目を合わせない。



「お前ら何かあったの」



柳田がそうちょっかい出すも、


「何もねぇよ」



そういうことしかできなかった。



悔しいような悲しいようなどうしようもない気持ちだった。



月日はあっという間に過ぎた。



そして9月の末。