ひょっとしてこいつは確信犯かもしれない。いや、これは確実に確信犯だ。




「なんだよそれ。ひがみ?」




こいつは本当に嫌な奴だ。




「ああそうだよ」




俺ってちっちゃいなと思うが、他人の幸せ程自分を不幸にすると考えている自分だった。だってそうだろ?





彼女のいない僕には単なる嫌みにしか聞こえない。





心から祝福するなんて、自分が充実していて、自分に余裕がある大人にできる芸当なのだ。



でもまったく興味ないというわけではないので一応きいておく。




「で、どこの子」