放課後、僕は柳田と河川敷にいた。



自販機で買ったばかりのコーラをあける。



プシュという音と共に、コーラが泡立った。




春といえども黄昏時となると少し寒い。



河の水面に黄金色の光が反射し、キラキラ輝いていた。




眩しさに思わず眉をひそめる。




「お前、うしろの席の子が好きなのだろ?」




飲みかけのコーラが気管につまってむせた。




こいつは俺を観察することに関しては天才なのかもしれない。




「図星か。やっぱり」





やっぱりじゃねぇだろ。






消しゴムのカス投げながら何観察してくれていたのだっていう感じだった。