世界は今何色に染まっているのだろう。


僕にはもう何もわからない。


俺はその日少しの間だけど眠りについていた。


あのクリスマスイブの日の夢をみていた。甘く淡い夜の追憶の夢を。



あれは本当に不思議だったと思う。


それは甘く…そして今は痛みを帯びた思い出。



クリスマスは聖なる夜だと言うけれども本当にそうなのかもしれない。


今まではクリスマスとかクリスマスイブなんていうものは嫌いでしかなかった。



もちろん今となってはそれは単なるカップルへの嫉妬とか八つ当たりに過ぎないんだろうけれども。