夜が流れる。

病院の夜は長い。

病院に来るたびに僕の際滅入ってくる。


院内は特有の消毒液のような臭いと、心電図モニターのリズムを刻む一定の電子音が響き渡る。


耳に残る音だ。



決して居心地がいいとは言えない。


点滴や人工呼吸器の呼吸チューブに繋がれてスパゲティー状態の綾。



無機質な空間に無理矢理閉じ込められているような気がした。


時々聞こえてくる救急車のサイレンの音。


そしてその音はここで止まる。



急変しやすい状況だから近親者が夜は付き添わないといけないようで、自分もその役割を引き受けた。



持ち運べる仮眠用ベッドはちいさくてしたが結構硬い。